固い地盤に鉄筋コンクリート構造で作られた建物は地震に強い傾向にあります。

建築士山中新太郎に関するサイトのヘッダー画像

地震に対する日本の建築物の取り決め

 

日本の建築物は地震に対する目標が設定されています。

 

地震に対する目標が設定される日本の建築物

中地震(震度5強)で損傷しない「一次設計」かつ、大地震(震度6強)で倒壊しない「二次設計」のどちらも満たしている事が日本で建築を行う上で必要な要件となるのです。

 

それに対し、日本では大きく分けて3つの構造で建築が行われています。

 

 

建築物の主要3構造

 

日本の住宅においては「木構造」「鉄骨構造」「鉄筋コンクリート構造」の3つの構造から建築がなされており、それぞれ暮らしにおける特徴が異なります。
しかし、共通して言えることは「どの構造でも耐震に対するアプローチは万全に行える」ということです。

 

 

①木構造

 

「木造構造(W造)」は、主な材料に「木」が用いられる構造です。
日本では平成26年時点で「88%」程のシェアがあり、中でも骨格に木材を利用し、金属製の部材で補強をする「軸組工法」が多く用いられています。

 

他にも「ツーバイフォー工法」という機密性・断熱性の高い工法がありますが、特に軸組工法においては、メンテナンス次第で火災に対しても強い構造を保ち続ける事ができるでしょう。

 

 

②鉄骨構造

 

鉄骨構造の家

「鉄骨構造(S造)」は軽量鉄骨と重量鉄骨の2種類のうち、どちらかを柱と梁に用いる建築構造です。
両者は鉄骨の厚みの違いから、建築に必要な本数や法定耐用年数が異なる建築物に仕上がります。

 

一見厚みの違いだけのように思われますが、メンテナンスの方法は大きく異なり、別物と考えても良いという意見も多く見られます。
しかし、耐震性能という点に関してどちらかに優劣がつくというわけではないでしょう。

 

 

③鉄筋コンクリート構造

 

「鉄筋コンクリート構造(RC造)」は、不燃材料のコンクリートを用いているため火事が起こりにくいのはもちろんのこと、“耐用年数が長い建物”として認識されています。

 

しかし、木造や鉄骨構造に比べて建物自体の重量が大きくなる傾向があるので土地選びに注意が必要です。
場合によっては地盤を改良して立てる必要があるので、費用は嵩む傾向にあります。

 

 

地震に大切なのは地盤や基礎

 

専門家の意見によると、地震の影響を考えるならば、これまでご紹介した建物の構造を用いる上で、さらに「地盤」や「基礎」などの建設を行う元となる部分に気を遣う方が良いと言われています。

 

耐震に関して構造より大切な地盤

一般的に地盤が硬い方が揺れの影響は抑えられ、さらに基礎を鉄筋コンクリートで縁取りした“ベタ基礎”と呼ばれる手法を取ることで、同じ建物でも地震の揺れの感じ方が遥かに穏やかとされているのです。

 

その上で二次災害に強い建物の建設を望むべきという意見が最新の建築事情とされています。

 

 

大切なのは地盤込みの構造計算

 

建築を行う上で、どの構造を選んでも地震に対して強い建物を作ることは可能です。
それよりも建設予定地の地盤をしっかりと選ぶ方が、地震に対して深い理解のあるアプローチになります。

 

それでも建物に対する万が一の心配が拭えない場合は、構造を理解し、丁寧なメンテナンスを請け負ってくれる専門家とつながりを持つ事が最も大切になるのではないでしょうか。