建築業界の不正問題として、構造計算書の偽造や建築基準法違反が起きました。

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輝かしい建築業界に不正の影

 

世間を震わせた耐震偽装問題

不動産・建築業界は隈研吾氏や安藤忠雄氏の活躍がめざましく、相変わらず倍率の高い業界です。

 

しかし輝かしい功績の一方で、2019年は“不動産バブルの崩壊”と言われることもあったように、あまり喜ばしくない事件も多く発生しました。

 

災害にも多く見舞われた2019年において、建築業界の拭えぬ不信感は我々一般市民にとっても好ましいものではありません。

 

我々が業界に対して深い理解を得なければいけないと強く自覚させられる出来事に、かつて不動産・建築業界を大きく震撼させた「耐震偽装問題」というものがありました。

 

 

耐震偽装問題

 

2005年、マンションやホテルの建設を主な業務としていた千葉県の建築設計事務所に対して、建設済みの建築物に「震度5強程度で倒壊の恐れがある」という疑惑が浮上し、建築基準法における耐震基準を満たさない建物を建築していた事が発覚しました。

 

この事件の概要は、建物の構造上の安全性を算出する“構造計算書”という書類の計算結果を勝手に書き換えて提出していたというもので、特に「耐震強度構造計算書偽装事件」と正式に命名されています。

 

建築物の耐久性は人命に直結する危険性を含有することから、世間では大きな社会問題となりました。

 

 

構造計算とは

 

構造計算とは、建築物を建てる際に積雪や風、地震などの自然災害からどのような影響を受けるのか“耐久性能”を算出する計算になります。
最終的には構造計算書として最大数千枚ほどの書類にまとめられる重要な資料です。

 

構造計算は必ずしも必要なものではないので、一般的な住宅の建設には行われないこともあります。

 

しかし“木造以外の2階建以上の建物”や“木造建築物で延べ床面積500平方メートル超えの建物”など、いくつかの構造計算が必須な建物もあり、今回の事件のような建物は必ず行わなくてはいけませんでした。

 

 

違法建築問題

 

界壁の施工不良が問題となったレオパレス21

記憶に新しい不動産・建築業界の騒動としては、2019年3月に発覚したレオパレス21の「違法建築問題」が挙げられます。
これは度重なるレオパレス21の契約トラブルに対してテレビ東京の番組が取材をしたところ、建築基準法違反につながる「界壁の施工不良」が発覚したという事件です。

 

 

界壁の重要性

 

界壁とはマンションやアパートにおける、住宅を区切るための壁です。
界壁には遮音性能といった役割がありますが、特に重要なパートとして“防火性能”が挙げられます。

 

レオパレス21の一部物件は「界壁がない」状態で建築されており、著しく安全性を欠くものとなっていました。

 

 

信頼できる専門家への相談が大切に

 

ご紹介したようなトラブルに巻き込まれないためには、信頼できる建築士とのつながりを持っておく事が大切になります。
これは難しいことですが、それほど複雑な問題な上に自己防衛が難しい、我々の気を引き締めるような事件になったと言う事ではないでしょうか。